毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年7月19日金曜日

「ロシアが実施した大規模軍事演習の謎?」

「時事雑感・草莽危言」2013-07-05

 今月13日から一週間、ロシア軍がシベリア・極東地域で大規模な軍事演習を展開した。
 参加兵士は16万人、戦車、装甲車等は1000輌、航空機130機、艦艇70隻を中心に多種多様の装備で演習に参加した。
 この大規模演習の数日前には、ロシア海軍が中国海軍と合同演習を行っているが、ロシア海軍は全く手の内を明かすような行動をせず、米国に対する単なる牽制行動で終始している。
 今回のロシアの大演習の真の目的については色々取りざたされているが、米国もただ静観して政府としてのコメントは出していない。
 我がボケ頭の独断と偏見からすると、ずばり今回の大演習は最近めきめき軍事力を強化している中国軍に対する牽制が主目的だと思う。
 何しろ中国とロシアは3000キロに渡って国境を接しているし、ロシアが未だソビエト連邦時代に国境紛争で交戦した実績を持っている。
 参加兵士数が16万人ということは、我が日本国自衛隊員数は約23万人だから、その観点から見ても如何に大規模な演習であるかが想像出来る。
 演習の最中にはプーチン大統領が自ら最前線本部に国防相を引き連れて出席し、指揮官に発破をかけたと報道している。

 第二次大戦後始まった米国対ソビエト連邦の冷戦は、1989年12月に地中海のマルタ島で行われたゴルバチョフソ連大統領とブッシュ米国大統領の和平会談でもって終結したと位置づけられた。
 その後ソビエト連邦の解体とロシア共和国への再生で今日に至ったわけだが、1991年12月にエルツィンが初代大統領に就任、2000年に辞任してプーチンが指名されロシア共和国二代目大統領に就任し、今日まで13年間ロシアを支配している。
 豊富な原油、ガス田のお陰でプーチンロシアは確かに米国と対峙する国力を回復してきているが、ロシアは広大な国土を所有している割には人口減少に歯止めがかからず問題を抱えているのは事実であろう。
 日本が積極的に技術開発に集中発展させれば、いずれ北方領土問題も解決せざるを得なくなると我がボケ頭は予測している。
 今回のロシアの大規模演習は決して昔の米ソ冷戦の再来でないと思う。

   2013年7月17日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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