毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年7月19日金曜日

「富士登山に殺到する日本人の阿保さ加減」

「時事雑感・草莽危言」2013-07-03

 富士山が6月22日に世界遺産(文化遺産)に登録された途端に、日本全国から登山者が押しかけ、写真で見ると正に富士銀座である。
 世界遺産に登録されたからと言って、富士山が変化するわけでも逃げ出すわけでも立ち入り禁止になるわけでもないのに、大混雑を予想しながら良くぞ阿呆どもが群がったことだと呆れている次第。
 来年の夏は多分従来の登山者数くらいに戻って楽に登れるはずだし、ゆっくり本来の登山が楽しめるのではないか。
 かく言う我がボケ頭は25年前に富士山に挑戦したが、生憎の悪天候の為に九合目で引き返した記憶がある。
 その日はたまたま皇太子殿下が登頂をされたらしく、九合目付近で沢山の警察官の姿を見て聊か驚いたことを覚えている。
 皇太子殿下もやはり九合目で諦めて下山されたことを後ほど知った。
そのころに比べると、ここ数年の登山ブームで富士山も例外なく登山者数は大幅に増えているが、それに拍車を掛けたのが世界遺産登録だろう。
 
登山者の増加とマナーの悪化による富士山の汚染を阻止するために、世界的な登山家の野口氏が音頭を取って美化運動を始めたニュースを見た。
 野口氏曰く、「最大の問題は場所を考えないでどこでも糞尿を垂れ流すマナーの悪さ」だそうである。
 科学的根拠は承知しないが、コンビニ等でよく見かける“富士山の清潔な湧き水”としてミネラルウオーターを売っているのも、いずれはミネラル汚水に変化するのではないかと危惧している。
 我がボケ頭も30年に亘るトレッキング愛好者の一人として、日本国の象徴でもある富士山が世界遺産と引き換えに汚されるのを何とか阻止して欲しい。
 カテーテル措置をしているわがボケ頭としては、再度富士山にチャレンジすることは適わぬ夢ではあるが、汚れた富士山に登れない方が幸せだとすれば人生最大の皮肉かも知れない。
 富士山の汚染はともかく、最近は日本全国に不景気という汚染が蔓延すると同時に、日本国民の中にも祖国愛や愛国心が薄れて国家意識が汚染されている方が重大な現象かも知れない。
 その上中国からの黄砂で汚されては日本の空気は更に汚染されるばかりだ。

   2013年7月10日   元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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