昨今の厳寒気候と同じく政府、日銀、官僚の無策の為に中小企業が死ぬほどの長期間不況に悩まされて早二十年が経過した。
何しろあの天下の松下(現パナソニック)が7800億円の赤字決算を強いられた情況は尋常ではない。
売り上げは約8兆円と報道されているので売上高の約一割が欠損である。
創業者の松下幸之助氏は、自ら創業したパナソニックの苦境をどのような思いで天国から眺めているのだろうか。
一昔前ならば正に天下の松下電器だった王様企業でさえこのように苦しんでいるのを見ても、中小企業経営がどれ程過酷な経営環境に晒されているかわかろうと思うが、政治屋も官僚も己の身にふりかかってこないと真剣に対応しないし、最近のマスコミは全く中小企業経営に冷淡である。
然らば奴らは、我々中小企業は如何にして生き残れというのか!
憲法改正も遣らずにどうどうと違法を犯して軍隊を保有するこの国だから、中小企業は生き残りの為には法律など無視してでも自立せよというのか!
大人野村氏は生涯の思考を“不条理への戦い”に集中されたと聞いている。
その意味では現在の世相ほど不条理だらけの社会現象は無かったのではないかと感じて仕方がない。
昨年三月の東日本大震災以来、東京電力を初め連日のごとくお詫び会見の連続で、テレビを見ている我々としては演技としか見えないし、当事者もただ漫然と頭を下げるだけの正に儀式である。
ダメ野田は馬鹿の一つ覚えで“消費税増額”しか言わないし、こんな不況の度真ん中で税金を上げるなど狂人の行為であり判断であることは政治屋どもも、大半の国民も承知しているのに野田の間違った政策を阻止出来ないのは、やはりそのような奴に政権を任せた国民の責任だろうか。
そんな馬鹿なことはないはずだし、我が日本国民はそのような阿呆の集団ではないはずなのに、正常な政治が行われないのは何処に原因があるのだろうか。
それにしても今後とも不条理を放置するようではこの国も終わりである。
2012年2月4日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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