「時事雑感」2010-05-06
本日(18日)の朝日夕刊の見出しに“口蹄疫 殺処分11万頭に”と書いて煽りまくっているが、それ程騒ぎたてなくてはならない問題なのか我がボケ頭には理解できない。
騒ぎに便乗したわけではないだろうが、鳩山が口蹄疫対策本部長に就いたと発表したら今度は東国原宮崎県知事が宮崎県に口蹄疫非常事態を宣言するという徹底振りである。
所が新聞等の口蹄疫に対する説明記事を読んで見ると、人間には伝染もしないし消費者には実質的には殆ど被害は無いことである。
それと殺処分頭数の内訳が明記されていないのが不思議で、我々ボケ頭は大半が牛だと想像していたら95%は豚で牛は5%足らずである。
消費者の大半は我輩と同じ感覚で大部分が牛だと勝手に想像したはずだから、十年前のBSE狂牛問題(牛海綿状脳症)と関連させたと思う。
我がボケ頭なりに穿った見方をすれば、鳩山も東国原も各々の立場を有利に展開させる為の行動と思わざるを得ない。
先ず鳩山は沖縄問題の五月末結論や相次ぐ政治問題の不手際を少しでも薄める魂胆が見えるし、何も自ら本部長に就かなくても農林大臣で充分である。
東国原の方も最近相次ぐ政治的チョンボで一頃の人気は無いし、この問題に便乗し騒ぎを大きくして国から酪農家に対する補償費を少しでも多く取り上げ人気回復に利用したいとの思惑である。
過去にも鶏インフルエンザとか人間様のインフルエンザとかで、担当大臣や役人どもが己の責任回避と政治屋の自己宣伝の為に危機感を喧伝したことは度々あるし、その結果ワクチンが大量に余って血税を無駄使いしたことはつい最近も起きたことである。
隣の中国やロシアのように政府や役人にとって都合の悪いことを封じ込んで事実を国民に知らせないのも困るが、我が国のように一部の関係者の利益の為に必要以上に喧伝されるのも問題である。
この国が政治的思惑で右往左往するたびに頭をよぎるのが西郷隆盛の言葉である「命も要らず名も要らず官位も金もいらない人は始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは艱難を共にして国家の大業は成し得ぬなり。」
2010年5月18日 元始求道会
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