毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2009年8月17日月曜日

09-08-05

「ロシア、北方領土への人道支援とビザ無し交流拒否」

  先日、新聞報道によるとロシアは長年に亘り日本が継続してきた北方領土へのビザ無し交流と、それに伴う四島住民への人道物資の支援を拒否してきたことを解説していた。
 ロシアの言い分が如何にも露スケらしい、曰く「ロシアは最早ソ連解体直後の貧乏なロシア共和国ではない。 世界有数の石油、ガス埋蔵量によって非常に豊かな国家に変貌したので人道物資の支援など必要ない。」とのご宣託である。
 四島島民の余りにも貧しい境遇に日本政府が好意的に始めたのを棚に上げて、一寸足元が明るくなると“よく言うぜ!”と腹も立つが要するに舐められたわけであり、己の未熟さをあざ笑う以外にない。
 ここに来てロシアの態度が変化した直接の原因は、日本が国会に於いて北方四島は日本固有の領土であるとの前提で”改正北方領土問題解決特別措置法”を成立させたことに対する抗議であると解説している。
 要するにロシアは北方四島を日本に返還する意思など全く無いということだ。
 ロシア連邦共和国の人口は約一億四千万人で日本より一千五百万人位多いだけだが、領土は世界一広大で日本の五十倍強を保有している。
 それなのにロシアから見れば“鼻くそ”みたいな北方四島の返還すら渋っているのである。
 歴史的に遡れば現在のサハリン(旧樺太)も我が国固有の領土であったわけだし、現在の日ロの国境線には当時のアメリカ合衆国の失政のツケである。
今更そのような泣き言を抜かしても始まらないし、しからば我が日本国が置かれている現状を冷静に見つめながら発言すべきであろう。
 要するに領土返還交渉なるものは理屈で解決できる代物ではないと思う。
 日本は己のものだから絶対に早く返してくれと強調するが、ロシア側はそれなりの根拠があって四島はロシアの領土であると主張して譲らない。
 戦後62年経過しても四島変換には全く進展の跡は見えない。
 今までのような交渉方法では今後時間だけは経過しても進展は期待出来ないことは、政府も関係者も承知しているはずである。
 戦前の“欲しがりません勝までは”ではないが、当方はロシアの原油、ガスは放棄して全ての経済交流を断絶する意思表示しか切札は無い。
 いずれガスも石油も近い将来世界的に余ってくることは、ガソリンを必要としない自動車がすでに市場に出始めたことでも明らかだ。

     2009年8月10日  元始求道会 毘沙門寺岡

0 件のコメント:

コメントを投稿