米国経済界では他社の大物経営者を引き抜くことは日常茶飯事だそうだが、我国では未だそれ程活発には行われていない。
報道によると新浪氏は慶応大学卒業後、三菱商事に就職して二十年近くを商社ビジネスに携わっている。途中で社内制度を利用して米国の大学に留学しているが、あくまで商社活動の為に生かす目的だったのだろう。
その後、三菱商事が筆頭株主のローソンの社長公募にチャレンジして採用された経緯がある。
数千万円の退職金を全てローソンの株式を購入に充当し話題を提供した。
ローソンの経営に失敗したら退職金で購入したローソン株は全てただの紙切れになることを覚悟の上の決断だったわけだ。
三菱商事でも非常に優秀な将来の経営陣候補だったのだろうから、今回のサントリー移籍で三菱商事との関係が断たれることは、商事の経営陣にとっても残念な結果であろう。
サントリーグループは日本有数の同族経営であり、先に飲料関係主力会社を一部上場させたとは言え、全体的には今回新浪氏が社長に就任するサントリーホールデングの傘下にあるわけで、会社の経営幹部にも血縁関係者が沢山いるのでいずれにしてもローソングループの経営とは大きく異なるのは当然で新浪氏も苦労は覚悟の上の転籍であろう。
佐治信忠グループ会長の意向を踏まえて世界的にトップクラスの総合飲料食品メイカーを目指すのだろうから、ローソンを辞めてまで果敢にチャレンジした結果を是非残して欲しい。
サラリーマンで一生を過ごして頂点を目指すのも立派な生き方だとは思うが、これから予想される乱世には、新浪氏のようなチャレンジ思考の人物がどんどん出てくることを期待したい。
我がボケ頭も喜寿を迎えていなければ、、、、、もう一度チャレンジ思考を取り戻したいくらいだ。
2014年6月25日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
0 件のコメント:
コメントを投稿