「時事雑感・草莽危言」2014-05-03
与野党の垣根を越えて構成している日中友好議員連盟の国会議員を引き連れ高村は訪中したが、政治的効果はマイナスで安倍の中国政策推進に足かせをしてブレーキを掛けた結果に終わっている。
中国政府元外相に面会して、中国共産党序列三位の人物と会見したが、報道による尖閣諸島は中国古来からの中国領土であり日本艦船の領海侵犯は非常に遺憾であり絶対に許せない行動である、と全く日本と逆の主張をしている。
更に、安倍首相の靖国神社参拝に対しても、靖国神社には先の大戦を主導した軍人たちが多数奉られておりそのような神社に日本国の首相が参拝することは中国に対する挑戦である、と強調している。
安倍首相がこのような中国にたいする行動を止めて中国に対して謝罪しない限り、今秋の日中首脳会談は実現不可能である、と言いたい放題である。
上記のように中国首脳は従来の主張を繰り返しただけなのに、高村は記者会見で阿呆な見解を発言している。
曰く、「中国側が、日本政府関係者ではない国会議員に対して共産党序列三位の大物と面会してくれたのは、日本との政治的、経済的交流の更なる活発化を中国政府が期待している現れである。」だって、阿呆らしい。
一方、安倍は4月25日から5月8日まで10日間にわたり、ドイツ、英国、フランス、欧州連合等を訪問してロシアのウクライナ侵攻や中国の異常な軍事力拡大政策を懸念する会談を重ねて帰国した。
今回の安倍の訪欧はタイミングとしては成功と思うが、今後の対ロシア政策にどのように反映出来るかが問われるところだろう。
北方四島問題を抱えている安倍政権としてはプーチンに対して臆することなく対峙して欲しい。
ウクライナ問題ではクリミア共和国を強引にロシアに併合したが、プーチンとしては一段落ということだろう。
何故かプーチンがウクライナ東部地区のロシア統合を問う国民投票の中止を呼びかけたことには我がボケ頭は驚いた。
ウクライナ・ロシア国境に集結していた4万人の軍隊を引き上げたと声明。
どうやら米国初め欧州のロシアに対する経済制裁が効果を上げて、生活物資が高騰し、急激なインフレで国民の生活を直撃し不満が高じたらしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿