「時事雑感・草莽危言」2014-05-02
報道によると先月25日に、野依理事長が研究室や研究グループを主導する研究者に対し、文書で指示した。
指示の対象には、STAP細胞論文を執筆した著書の一人である発生・再生科学研究センターの笹井副センター長らが含まれている。
笹井は早々に記者会見して、小保方さんの研究成果には賛同するが結果的には論文は取り下げるべきだ、と言ったことを、理研の混乱状況を見て反省し後悔しているはずだ。
理研の調査委員会では、小保方さんの論文について再調査するかの審査が、大詰めを迎えている。
小保方さんの代理人を務める三木弁護士は、理研の一連の対応に対し「調査委員会の信用性が無くなったので、理研の結論が出ても到底承服できない」と断言している。
小保方さんの調査委員会委員長を4月26日に辞任した石井理研上席研究員が、自身の論文で画像の切り貼りを認めながら不正を否定し、三木弁護士が「それなら小保方氏も不正ではない」と主張する事態になっている。
研究不正の調査に詳しい著名な学者は「調査委員会は石井前委員長の問題に対する疑問にきちんと答えた上で、審査を進めるのが賢明だ」と指摘している。
(5月4日読売新聞朝刊から一部借用)。
理研広報室によると理事長の指示は、画像の切り貼りや他の論文からの盗用などの不正があるかどうかを、自主的に点検させる内容とのこと。
調査結果の報告の期限は設けていないとは報告の義務は無いと同じだよ。
理研幹部によると「少なくとも2万本の論文を点検することになる」そうだ。
ようするに自主点検をしたような格好をつけろと言うことだよ。
ノーベル賞学者の考えそうな発想だよ。
この期に及んでも責任を取って辞めない野依理事長よりも、あっさり委員長を辞した石井の方が多少は社会的常識を弁えているということかな。
いずれにしても、一日も早く小保方さんを現状から解放し、元の研究体制を再構築して彼女の貴重な研究資質を開花させることこそ、理研が取るべき最善の方法である。
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