「時事雑感・草莽危言」2011-10-03
某新聞紙上の対談で、東京芸大の宮田亮平学長は日本の政治家に対して非常に的確な思考を披露している。
宮田学長は金属工芸の世界的芸術家であると同時に、東京芸大の学長を勤める行政官でもあるという二足の草鞋を履く有名人である。
小沢裁判を多少意識しての意見だろうと思うが、小沢を含めて日本国の政治に携わる者達に、良識ある国民が身に付けている社会的倫理観や矜持を求めるのはそもそも間違いであり過度の期待であると、宮田学長は断定している。
過度の期待をするから政治家の金銭問題等に対して裏切られた感じを受けるのであって、もともと政治家には社会的倫理観や矜持を尊重する考えは皆無であり、そのような人間達だから国民の期待どおりに行動しないのは当然なのだ。
自公を初めとして野党の連中は、小沢が検察審査会に起訴されたことを利用して性懲りも無くまた小沢の国会に於ける説明責任を追及して、小沢の証人喚問を馬鹿の一つ覚えみたいに主張している。
野党の連中も胸に手を当てて冷静に考えたら金額や集金手法に小沢との相違はあるかも知れないが、同じことを遣って国会に議席を確保しているはずだ。
故に自公初め野党の連中も、共産党以外は何とも後ろめたさが抜けないから、小沢の国会喚問に迫力が感じられないのは当然である。
その渦中の小沢元代表が昨日の裁判初日の夜に病で倒れ、入院したとの報道が流れたが、命に別状は無いらしい。
しかしながら小沢の入院報道に対して多くの国民は一瞬、田中角栄が裁判継続中に病の発作で倒れたことを思いだしたかも知れない。
我がボケ頭も同じことを想像したわけだが、小沢の方は明日、秘書や病院のスタッフが説明すると言うことなのでそれを待つ以外に仕方が無い。
命に別状の無い病気らしいので数日もすれば退院してくるであろう。
我がボケ頭の推測では小沢元代表を起訴した指定弁護士つまり検事役が把握している資料の大部分は、東京地検特捜部が小沢事務所他関係先を数度に亘り強制捜査してかき集め、其の資料を精査した結果二度も起訴を断念した証拠ばかりであり、専門家の意見では“出がらし”であり小沢を有罪に導くには不十分な資料ばかりと言われている。
2011年10月9日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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