「時事雑感・草莽危言」2011-11-02
遂に検察審査会と言う一般には馴染み難い裁判が開始された。
我がボケ頭としてはあまり取り上げたくないのだが、この裁判に対するマスコミの取り扱い姿勢や偏見、解説に感じることがあるのでやむを得ず意見を述べてみたい。
先ず“小沢元代表”に対する呼び方が、NHKとその他のマスコミで異なった表現を使っていたこと。
NHKはニュースを初め全ての番組でアナウンサーや解説委員、報道記者等全ての出演者が“小沢元代表”と表現していた。
一方、朝日他の大マスコミは新聞、テレビが異口同音に“小沢被告”と連発していた。
テレビを見ている一般国民、平均的視聴者は多分この“被告”の乱発で何かしら小沢元代表が法律を犯した罪人であるかのような印象を受けたと思うし、そのように印象付けることが、何が何でも小沢を有罪に判決に導きたいマスコミの目的であることを表している。
翌日の新聞も大体見出しは“小沢被告”裁判開始というような表現に終始して全ての関連記事を解説している。
ところが報道によると、法廷に於ける小沢元代表の席は通常とは異なり弁護団サイドの前に設定され、発言をする場合のみ裁判長の前の席に移動している。
この一つの事実を見ても、今回の裁判が通常の裁判との違いを鮮明にしているし、いわゆる刑事裁判に於ける被告人とは異質の関係者ということを裁判所自らが認定していることになる。
開会冒頭の小沢発言に際しても、小沢発言がかなり長いことを理解した裁判長は、小沢元代表に対して着席したままの発言を許可する配慮を見せているし、結果的には小沢元代表がその申し出を断り立ったまま発言している。
今回の裁判について従来から小沢問題に対して辛口の姿勢を貫いて来た朝日新聞でさえ、東京本社社会部 市川部長がかなり中立的な解説をしている。
不可解なのは本来、小沢裁判は政治問題なので政治部長がコメントするのが常識なのに何故、社会部長がコラムを書いたのか疑問ではあるが、いずれにしても注目すべき内容を一部引用する。
市川部長曰く「この事件は検察が二度にわたって不起訴にしており、有罪立証のハードルが相当に高いことを織り込んだ議論が始まっている。
2009年に導入されて始めての裁判であることも検察にはきびしいだろう。」
2011年10月8日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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