毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年12月14日火曜日

「ノーベル平和賞を無視する中国と日本はどのように付き合うと言うのか?」

「時事雑感」2010-12-05

 報道によるとノルウエー政府は、ノーベル賞授与式に65カ国を招待しそのうち17カ国が出席しなかったことを公表している。
 欠席したのは中国と経済的、政治的関係の深い国が多いが、世界的に有名なノーベル賞に勝手な屁理屈を付けて自国の国民の受賞を断念させただけではなく、出欠について強行に干渉をするなどまともな国家の取るべき態度ではない。
 そのような理不尽な中国の圧力に屈せず日本国大使が出席したことは、あほ菅政権にとって唯一のプラス行為である。
 十年前の中国では考えられないこの問題を含めた傲慢、横柄な政治行動は、全てこの十年間の中国の経済力の強化、その経済力を背景にした軍事力の飛躍的増強に基くものであることは間違いない。
 その意味では、我が国領土の尖閣諸島近海の日本国領海に侵略して起こした中国漁船による日本国巡視船に対する故意の激突事件も、その意味では同じ中国の軍事力の増強が主因である。
 「過ぎたるは猶お及ばざるが如し」という古来の中国の言葉があるが、現在の中国政府の幹部連中には、己の国の経済力、軍事力の増強のスピードがあまりにもハイピッチなので、自らの立場を正しく自覚していないと思う。
 漁船船長を一旦逮捕拘留しておきながら、中国の恫喝と圧力にアホ菅と仙谷は恐れを為し、釈放の当事者を検察庁に押し付け政府の責任を回避しようと姑息な方法を講じたが、領土問題に関する判断を那覇地検の一地方検事に転嫁した対応は日本国国益を大きく損なったことは間違いない。
 
 今年のノーベル平和賞受賞者である中国人民主化活動家、劉曉波氏(リュウーシアポー54歳)を、中国政府は氏が求めた一党独裁の見直しや言論、宗教の自由を求めた「08憲章」を起草したことから、国家政権転覆扇動罪で懲役11年の実刑判決を受け現在服役中である。
 言論や宗教の自由が保証されている我が国のボケ頭連中には信じ難い中国政府の蛮行であるが、我々はこのように理不尽な行動を平気で行う国家と経済的にも政治的にも抜き差しなら無いような深い関係に陥っていることを真剣に思考すべきである。
 例の尖閣事件の中国船長起訴も巡視船の損害賠償も何ら進展は無く、政府は時間の経過で国民の脳裏からこの事件が忘れ去られることを意図している。

  2010年12月12日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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