毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2015年6月2日火曜日

「フランスがロシアとの強襲揚陸艦2隻をロシア海軍に納入する契約破棄」

「時事雑感」2015年―05-02

 ミストラル級強襲揚陸艦2隻の建造契約を2011年6月にロシアとフランスが契約したが、ウクライナ問題の発生により、米国及び西側諸国のロシアに対する規制の一環としてフランスが売買契約を破棄した。

 ロシア側は前払い金約9億ユーロ(1225億円)を支払ったとされ、契約破棄の前提条件として先ず前払い金の早期返還を要求している。
 プーチンロシア大統領が契約破棄に応じたこと自体がなかなか信じがたいことであるが、今以上に西側との対立を煽りたくないのがロシアの本音だろう。

 クリミヤ半島強奪では西欧の激しい反対を無視して武力を背景に強行したが、ロシアの唯一の資源である原油の暴落により、その後のロシア国内経済は極端に悪化し国民は厳しい生活を強いられていることも慎重な行動の背景だろう。

 報道では二隻の揚陸艦にはロシアの軍事機密が満載されているので、他国に売却することに反対しているらしい。
 その後の情報では、フランスは二隻の揚陸艦を中国に売却する可能性がある。
 中国は軍事力強化を政策の第一に掲げて邁進中なので、案外実現性が高いかも知れない。
 
 現在、ロシアと中国は対米国政策でかなり強力に提携しており、揚陸艦を中国が一旦フランスから購入し、その後ロシアに転売するシナリオがあるかもしれない。
 いずれにしても、現在プーチン内政、外交に多くの難問を抱えているので、北方領土問題を初め今こそロシアとの交渉に最適だと思う。
  

   2015年5月18日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

0 件のコメント:

コメントを投稿