「時事雑感・草莽危言」2013-09-03
スペインのマドリード、トルコのイスタンブールと開催地を競った結果、東京が選ばれたことに、我がボケ頭は聊かおどろいたのはマドリードが優勢だと予想していたからだ。
正直なところ我がボケ頭の中では、七年先の大会などに大騒ぎするくらいならば目の前の日本の国内問題、例えば消費税アップの動向、長い不況との戦い、特に中でもいつまでも不景気から抜け出せずに苦労している中小企業問題等、外交では尖閣諸島に対する中国の執拗な領海違反行為に対する対応不足、尖閣問題も関係する米国との安全保障問題に対する日本政府の優柔不断姿勢、ロシアとの北方四島、韓国との竹島問題は現実に両国に実効支配されているしこれまた深刻である。
そのような背景の中で兎に角東京に決定したことは素直に喜ぶべきなのであろうが、その背景を考えると安倍以下政治屋どもの強かな魂胆が見え隠れして仕方が無いのは我がボケ頭だけなのだろうか。
我が国が直面する東京電力福島原子力発電所の度重なる管理上の不手際、特に直近の地下水問題を五輪候補諮問会議で質問された時に、安倍は平然として絶対安全を公言して日本に対して不安を持って見ている世界に対して平気で嘘をついたことである。
あれだけの事故を起こして今なお現場では安全確保のために日夜不眠不休で対応に苦慮している状況からすれば、絶対に安全と言い切れるはずがない。
それを平気な顔で主張し日本国民はおろか世界を相手に断言したわけだ。
もしも2020年までに福島発電所が更に大きな事故を発生させたらオリンピック開催は可能なのだろうか。
背景は異なるが、以前モスクワオリンピックに際して米国とソビエットの政治的対立が原因で参加国が半減して開催したことがあり思い出した。
今日、株式相場がかなり上昇したりしたのも昨日の東京開催を市場が好感した結果であろうが、こんな現象はほんの一時的現象でありいつまでも相乗効果など期待出来るはずがない。
我がボケ頭にとっては七年先のことなどに現を抜かすぐらいなら、現在の設備だけで東京五輪を開催して新たに投資する予算を全部中小企業対策に投入せよ、然らば東京五輪に賛成してやろうではないかと言いたい。
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