毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年4月17日水曜日

「北朝鮮のミサイルと核爆弾宣伝に翻弄される日米韓の防衛協調体制」


「時事雑感・草莽危言」2013-04-04

 北朝鮮の狂気作戦に対して、日米は安全保障条約に基づき緊密な連携作戦を展開しているはずだが、竹島の領有権問題や過去の慰安婦問題等で対立している日韓の防衛協力はどのような状況にあるのだろうか。
  日韓連携に問題があることを北朝鮮は抜け目無く利用して、更に日韓問題を複雑に誘導しようとしているのは明らかである。
  北朝鮮が引きおこしているミサイル発射予告の意図が我がボケ頭には今一定かではないが、金三代目第一書記就任一周年を契機に宣伝攻勢が激化してきたのは間違いない。
  
  報道、資料等によると北朝鮮の人口は約2400万人で、国民の5%に相当する120万人が軍人とのことである。
  その内100万人が陸軍であり残り20万人が海軍、空軍である。
  国民100人の内5人が軍人だから、20人の国民が己達は食うものも食わずに一人の軍人を食わせている計算になる。
  原子爆弾を保有し、更にミサイルを装備し、陸海空を維持していくには国民に満足な食料を供給する余裕などあり得ないし、国民は毎年空腹と飢餓に晒されるのは至極当然の成り行きである。
  ただ我がボケ頭が感心するのは、毎年国民を空腹で苦しめながら国民の不平不満を武力で押さえ込み、国家を崩壊させずに何とか持ちこたえてその上、米国まで巻き込んで日米韓の三カ国を混乱させているパワーである。
報道によると北朝鮮の目的は六カ国協議で交渉相手の韓国を無視して直接米国と交渉したい思惑が明瞭で、米国との重要会談を通じて北朝鮮に有利な条件を引きずりだしたい意図が明白である。
  しかしながらそのような米朝の直接交渉には、韓国が強く反対することは明らかであり、利害関係国の中国、ロシアが同意しないことも明白であることを、若旦那の取り巻き連中も当然承知の上での戦略である。
  諸々の困難を承知の上で大国アメリカに仕掛けて直接交渉の切掛けをつかもうとする執拗な戦略と政治姿勢は、中国問題を抱えている安倍政権こそが参考にすべき粘り腰だと思う。
  同じ大国とはいえ、中国は米国に比べると遥かに隙間だらけだし国力も軍事力もおとるのに安倍が中国に苦戦しているのは命を掛けていないからだ。

    2013年4月14日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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